訪問診療承継.COM
  • ホーム
  • お問合せ
  • 承継お役立ちコラム
  • 料金

在宅療養支援診療所(在支診)とは?

31/7/2025

0 コメント

 
〜訪問診療の質を支える“24時間体制”の意義と現場の実態〜

訪問診療の現場でよく耳にする「在支診(ざいししん)」。
正式には「在宅療養支援診療所」といい、地域で在宅医療を担う重要な機能を持つ診療所として制度的にも位置づけられています。
この記事では、在支診の制度概要や要件、現場での運用実態、そして承継を検討する際に知っておくべきポイントを解説します。

【1. 在宅療養支援診療所(在支診)とは?】
在支診とは、厚生労働省が定める施設基準に基づき、
24時間対応の体制を整えたうえで、継続的な在宅医療を提供する診療所を指します。
【主な機能と役割】
  • 定期的な訪問診療
  • 緊急時の往診・電話対応(24時間365日)
  • 看取りへの対応
  • 他職種(訪看・薬局・ケアマネ)との連携体制
  • 地域包括ケアシステムの一翼を担う存在

【2. 在支診に求められる施設基準(簡略版)】
在支診と認定されるためには、以下のような要件を満たす必要があります:
  • 24時間対応体制の確保
     → 夜間・休日も緊急連絡に応じる体制が整っていること(輪番制・コールセンター活用も可)
  • 看取り・緊急対応の実績報告
     → 過去1年間で所定回数以上の看取りや緊急往診が実施されている
  • 診療報酬加算の届出と体制整備
     → 在宅時医学総合管理料(在医総管)や特定施設管理加算の算定が可能
✅ ポイント:
単なる訪問診療を行うクリニックとは異なり、「地域の在宅医療インフラ」としての信頼性が求められます。

【3. 在支診であることのメリット】
【医療機関側のメリット】
  • 診療報酬の加算が可能(在医総管・施設加算など)
  • 地域医療の信頼獲得 → 患者紹介が増加
  • 医師・看護師のやりがいと責任の明確化
【患者・家族側のメリット】
  • 夜間や看取り時にも“いつでもつながる医療”がある安心
  • 急変時の相談先としての存在価値
  • 看取りを希望する高齢者の選択肢が広がる

【4. 実際の現場での在支診の運用】
在支診といっても、24時間医師が院内に待機しているわけではありません。
多くのクリニックでは、以下のような体制で運用しています:
  • 常勤医師+非常勤医による当番制
  • 夜間コールセンター経由でのトリアージ
  • 訪問看護ステーションとの連携対応
  • 看護師ファーストコール→医師判断→出動要否判断
✅ 注意点:
在支診の運用は、「形だけの体制」ではなく、「実際に稼働する仕組み」が整っているかが重要です。

【5. 承継を検討する際の在支診の確認ポイント】
クリニックを承継する際に、在支診であるかどうかは以下の点で大きな影響を与えます。
  • 【収益性】
     在医総管・施設加算などの加算点数で、月商が1.5〜2倍になることも
  • 【継続性】
     在支診指定を継続するには、承継後も実績・体制を維持する必要がある
     → 新体制での24時間対応が可能か?
  • 【手続き】
     地方厚生局への変更届、看取り実績・連携体制の再報告が必要なケースあり
✅ 専門家コメント:
「承継後に“在支診が外れる”と点数が下がり、運営に支障をきたすことがあります。事前の綿密な確認が必要です」

【まとめ】
在宅療養支援診療所(在支診)は、単なる訪問診療所ではなく、
“地域の安心と命を支える中核的存在”です。
承継を検討する際には、在支診であるかどうかを必ず確認し、
・体制を維持できるか
・行政手続きはどうするか
・加算点数の影響をどう見るか
といった点を事前に把握しておくことが、成功の鍵となります。

【▶ 在支診の承継に不安がある方へ】
当サイトでは、在支診の承継に関する手続きや体制診断、行政対応の支援も無料で行っています。
まずはお気軽にLINEまたはフォームからご相談ください。
>LINEでのご相談はこちら
>お問い合わせフォームはこちら
【参考リンク】
  • 厚生労働省:在宅療養支援診療所に関する届出要件
     https://www.mhlw.go.jp/
  • 日本医師会:在宅医療の質向上と体制整備の課題
     https://www.med.or.jp/
    ​
0 コメント



返信を残す

    Archives

    8月 2025
    7月 2025

    Categories

    すべて

訪問診療承継.COM 運営事務局
スクーデリア株式会社
  • ホーム
  • お問合せ
  • 承継お役立ちコラム
  • 料金